ローカス賞(Locus Award)新人賞受賞作

ローカス賞(Locus Award)はアメリカのSF情報誌「ローカス(Locus)」の読者投票で選ばれるSF・ファンタジィ作品を対象とした文学賞で、SF長編ファンタジィ長編・中長編・中編・短編・ヤングアダルト・新人賞・雑誌・ノンフィクション等々、10以上の部門賞があります。
以下は最優秀処女作が選出される新人賞(Best First Novel)の受賞作一覧です。

年度 作品名 内容

2021年


Elatsoe


Darcie Little Badger

2020年


Gideon the Ninth


Tamsyn Muir

2019年


Trail of Lightning

レベッカ・ローンホース
Rebecca Roanhorse

2018年

メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち
The Strange Case of the Alchemist's Daughter

シオドラ・ゴス
Theodora Goss

ヴィクトリア朝、ロンドン。父に続いて母を亡くした令嬢メアリ・ジキルは、母が「ハイド」という名前の人物に毎月送金をしていたことを知る。ハイドというのは殺人容疑で追われているあの不気味な男のことだろうか? メアリは名探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトスンの力を借りて探り始めるが、背後にはさらなる巨大な謎があった。メアリのもとに集うのは、ハイドの娘、ラパチーニの娘、モロー博士の娘、フランケンシュタインの娘といった“モンスター娘"たち。彼女たちは力をあわせ、謎を解き明かすことができるのか? さまざまな古典名作を下敷きに、一癖も二癖もある令嬢たちの冒険を描くローカス賞受賞作。

(「内容紹介」より)

2017年

ナインフォックスの覚醒
Ninefox Gambit

ユーン・ハ・リー
Yoon Ha Lee

数学と暦に基づき物理法則を超越する科学体系〈暦法〉を駆使する星間大国〈六連合〉。この国の若き女性軍人にして数学の天才チェリスは、史上最悪の反逆者にして伝説の戦術家ジェダオの精神をその身に憑依させ、艦隊を率いて鉄壁の〈暦法〉シールドに守られた巨大宇宙都市要塞の攻略に向かう。だがその裏には、専制国家の恐るべき秘密が隠されていた。2017年ローカス賞受賞、ヒューゴー賞・ネビュラ賞候補の本格宇宙SF!

(「内容紹介」より)

2016年

蒲公英王朝記
The Grace of Kings

ケン・リュウ
Ken Liu

少年がはじめて皇帝を目にしたその日から、運命は動き出した――権謀術数が渦巻く国家と政治に翻弄される人々を優しくも壮大な視線で描き出す、『紙の動物園』の著者が放つ一大武侠絵巻、開幕篇

(「内容紹介」より)

2015年


The Memory Garden


Mary Rickert

2014年

叛逆航路
Ancillary Justice

アン・レッキー
Ann Leckie

二千年にわたり宇宙戦艦のAIだったブレクは、自らの人格を四千人の人体に転写した生体兵器〈属躰〉を操り、諸惑星の侵略に携わってきた。だが最後の任務中、陰謀により艦も大切な人も失う。ただ一人の属躰となって生き延びたブレクは復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……デビュー長編にしてヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠、本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!

(「内容紹介」より)

2013年


Throne of the Crescent Moon


Saladin Ahmed

2012年

夜のサーカス
The Night Circus

エリン・モーゲンスターン
Erin Morgenstern

夜だけ開く黒と白のテントのなか、待っているのは言葉を失ってしまうようなショウの数々。氷でできた庭、雲の迷路、優雅なアクロバット、ただようキャラメルとシナモンの甘いにおい…しかし、サーカスではひそかに熾烈な闘いがくりひろげられていた。若き魔術師シーリアとマルコ。幼いころから競い合いを運命づけられてきた二人は、相手に対抗するため次々とサーカスに手を加え、魅惑的な出し物を創りだしていく。しかし、二人は、このゲームの過酷さをまだ知らなかった―魔法のサーカスは世界中を旅する。風変わりなオーナー、とらえどころのない軽業師、謎めいた占い師、そしてサーカスで生まれた赤毛の双子…様々な人々の運命を巻き込んで、ゲームは進む。世界で絶賛された幻惑とたくらみに満ちたデビュー作。

(「BOOK」データベースより)

2011年

空の都の神々は
The Hundred Thousand Kingdoms

N・K・ジェミシン
N.K.Jemisin

遠い昔、光の神イテンパスと闇の神ナハド、黄昏の女神エネファが戦った。激戦のすえ勝者となったイテンパスは、僕(しもべ)たるアラメリ家の人々を通じ、空中都市スカイから世界を統べはじめた――そして現在、辺境の小国の首長イェイナは世継ぎ候補としてスカイへ招かれた。母の暗殺の復讐のため命がけの後継者争いに身を投じた彼女は、奴隷として使役される神々に出会う……。名だたる賞に輝く、遠大な時空を背景に疾走する人と神々の物語

(「内容紹介」より)

2010年

ねじまき少女
The Windup Girl

パオロ・バチガルピ
Paolo Bacigalupi

石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞など主要SF賞を総なめにした鮮烈作。

(「BOOK」データベースより)

2009年

天空のリング
Singularity's Ring

ポール・メルコ
Paul Melko

人類とAIが融合した“共同体”の突然の崩壊により荒廃した世界を立てなおしたのは、統制府が創造した二人~五人の集団―小群だった。彼らは匂いで会話し、手首のパッドに触れ合うことで記憶や感情を共有し、まるで一人のように行動する。アポロ・パパドプロスもそうした小群の一組だった。二人の少年と三人の少女からなるアポロは、外宇宙探査船の船長をめざし、過酷な訓練を続けていたが…ローカス賞に輝く衝撃作。

(「BOOK」データベースより)

2008年

ハートシェイプト・ボックス
Heart-Shaped Box

ジョー・ヒル
Joe Hill

アメリカン・モダンホラーに新星誕生! 「幽霊の取り憑いたスーツ」――ネット・オークションのこの惹句に、ロック界の大スター、ジュード・コインは飛びついた。だがその幽霊は、彼がかつて捨てた女の義父だった…。ブラム・ストーカー賞ほかを受賞し、各国で絶賛された長編デビュー作!

(「内容紹介」より)

2007年

テメレア戦記シリーズ
Temeraire: His Majesty's Dragon / Throne of Jade / Black Powder War

ナオミ・ノヴィク
Naomi Novik

テメレア―それは誉れ高きドラゴン。漆黒の翼はためかせ、この世に舞い降りた。清廉なる海軍将校ローレンスと深き絆を結びしその竜は、高貴なる血がため、苛烈な戦いへと赴く宿命にあった…全世界で話題沸騰、壮大なる歴史ファンタジー、ここに開幕!ローカス賞、ジョン・キャンベル新人賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2006年

サイボーグ士官ジェニー・ケイシーシリーズ
Hammered / Scardown / Worldwired

エリザベス・ベア
Elizabeth Bear

生態系の破壊により、地球の寿命はあと200年といわれていた。迫りくる災厄を前に、カナダと中国は宇宙に活路を求め、火星で発見された異星の宇宙船をもとに極秘で星間宇宙船の開発を進めていた。だが、異星技術によって建造された宇宙船のパイロットには、特殊な能力が必要だった! 25年前、軍務中に負傷しサイボーグとなったジェニー・ケイシーに目をつけたカナダの極秘チームは、密かに彼女の獲得に向け動き出すが……。

(「内容紹介」より)

2005年

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル
Jonathan Strange and Mr Norrell

スザンナ・クラーク
Susanna Clarke

19世紀、ロンドン―いま一人の紳士が英国魔術を復活させようとしていた。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ローカス賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2004年

マジック・キングダムで落ちぶれて
Down and Out in the Magic Kingdom

コリイ・ドクトロウ
Cory Doctorow

未来の地球で人類は不老不死を達成した。すでに一世紀以上生きてきたジュールズは、ディズニー・ワールドのマジック・キングダムに住んで、スタッフとして働くという長年の夢をついに実現した。ともに働くガールフレンドのリルは、彼の15パーセントの歳で、ふたりは幸せな日々を送っている。だが、彼を思いもよらぬ事件が待ちうけていた…ディズニー・ワールドで働く不老不死のジュールズの冒険を描く、ユーモアSF。

(「BOOK」データベースより)

2003年

A Scattering of Jades

アレックス・アーバイン
Alexander C. Irvine

2002年

クシエルの矢
Kushiel's Dart

ジャクリーン・ケアリー
Jacqueline Carey

天使の血をひく人々の国、テールダンジュ。ここでは、愛の営みは神への捧げ物である。少女フェードルは“クシエルの矢”と呼ばれる印をもって生まれ、それゆえに数奇な運命をたどる。謎めいた貴族デローネイに引きとられ、陰謀渦巻く貴族社会で暗躍するためにあらゆる知識と技術を授けられたのだ…一国の存亡を賭けた裏切りと忠誠が交錯する中、しなやかに生きぬく主人公を描くローカス賞受賞の華麗な歴史絵巻、開幕。

(「BOOK」データベースより)

2001年

火星縦断
Mars Crossing

ジェフリー・A・ランディス
Geoffrey A. Landis

2028年、第三次有人火星探査隊は赤い惑星に降り立った。だが、彼らのミッションは重大な欠陥を孕んでいた。着陸早々、帰還船に事故が発生。隊員の一人が命を落とし、燃料も失われてしまう。いまや、地球への帰還が最優先事項となった彼らは、新たな帰還船を求めて火星縦断の旅に乗りだした!NASAの現役研究者である作者が、最新のデータを駆使してリアルな火星を構築。極限状態でのサバイバルを描いた傑作ハードSF。

(「BOOK」データベースより)

2000年


The Silk Code

ポール・レヴィンソン
Paul Levinson

1999年


Brown Girl in the Ring

ナロ・ホプキンスン
Nalo Hopkinson

1998年


The Great Wheel

イアン・R・マクラウド
Ian R. MacLeod

1997年

大いなる復活のとき
Reclamation

サラ・ゼッテル
Sarah Zettel

宇宙船Uケナイ号の船長エリク・ボーンは、優秀なハッカーとして合法、違法を問わず仕事をこなしてきた。だが、そんなエリクにルドラント・ヴィタイ属の大使バスクが頼んできた仕事は、いつもとはまったく異なるものだった。大使が監禁している女性の通訳をつとめろというのだ。しかも、その女性アーラは、エリクが捨てた故郷の星「施界」の出身だった…広大な銀河を舞台に、超能力者や奇妙な異星人の冒険を描く話題作。ローカス賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

1997年


Whiteout


Sage Walker

1996年

極微機械 ボーア・メイカー
The Bohr Maker

リンダ・ナガタ
Linda Nagata

天才分子デザイナーでテロリストのボーアが作った違法な分子機械ボーア・メイカーは、適応性人工知能をもち、宿主の肉体まで自由に改変できる。使い方しだいでは、連邦の存在さえ危うくしかねない驚異の極微機械だ。このボーア・メイカーが盗みだされ、偶然のことからスラム街の女性フォージタのものになるが…究極のナノテクがもたらす未来世界の驚異を描く、ローカス賞処女長篇賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

1995年

銃、ときどき音楽
Gun, With Occasional Music

ジョナサン・レセム
Jonathan Lethem

近未来のサンフランシスコ。市民はカルマと呼ばれる点数減点法で管理され、感情や記憶に干渉する合法的麻薬が蔓延し、進化療法によって知能が増大した動物が人間と対等の顔をして街を歩きまわっている。メトカーフは街の片隅に事務所をかまえる、しがない民間検問士。ある朝ラジオの音楽版ニュースで報道された殺人事件の被害者は、ほんの二週間まえまで依頼人だった男だった。驚く彼のまえに他ならぬその事件の容疑者という男が現われ、自分は無実だ、真犯人を捜してくれという。気乗りしないまま捜査をはじめたメトカーフは、さっそくカンガルーの殺し屋につけ狙われるハメに…。管理社会の暗黒街をクールに歩く私立探偵ならぬ民間検問士の活躍を描いた話題作。1994年度ローカス賞処女長篇部門、ウィリアム・L・クロフォード賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1994年


Cold Allies

パトリシア・アンソニー
Patricia Anthony

1993年


China Mountain Zhang

モーリーン・F・マクヒュー
Maureen F. McHugh

1992年

虚ろな穴
The Cipher

キャシー・コージャ
Kathe Koja

薄汚れた物置の床に、穴は口を開いていた。直径は三十センチくらいだが、中は無限に広い。ぼくの友達のナコタが、穴に異常な興味を抱いた。色々な物を投げ込んだり、カメラを降ろしたり、ついには生き物を穴の中へ…ぼくらは穴の研究にのめりこんでいく。だがある日、ぼくの体に異常が発生した!奇妙な穴に取り憑かれて破局へ突き進む若者たちを描き、発表と同時に絶賛を博した、女流ホラー作家の輝かしいデビュー作。ブラム・ストーカー賞、ローカス賞受賞。ホラーの超新星、待望の日本上陸。

(「BOOK」データベースより)

1991年


In the Country of the Blind

マイクル・フリン
Michael Flynn

1990年


Orbital Decay

アレン・スティール
Allen Steele

1989年

火星夜想曲
Desolation Road

イアン・マクドナルド
Ian McDonald

時間の中を自由に渡る緑の人を捜して、もう幾日もアリマンタンド博士は火星の砂漠を旅していた。風に船をさらわれ、移動の手段を失った博士は、小さなオアシスに留まることになる。やがてそこに徐々に人々が住み着き、「荒涼街道」と呼ばれる町に育ち、さまざまな驚異や奇跡を経て、ふたたび忽然と砂に還る…その半世紀にわたる物語を詩的な筆致で綴りあげ、『火星年代記』の感動を甦らせる、叙情と哀愁にみちた話題作。

(「BOOK」データベースより)

1988年


War for the Oaks

エマ・ブル
Emma Bull

1987年


The Hercules Text

ジャック・マクデヴィット
Jack McDevitt

1986年

コンタクト
Contact

カール・セーガン
Carl Sagan

20世紀末のある日、ニューメキシコ砂漠の天文台が、奇妙な電波信号をキャッチした。それは厖大な素数系列で、発信源は26光年彼方のヴェガ系惑星と判明した。地球外知的生物からの電波探査機関〈アーガス〉の責任者エリーが、待ち望んだ瞬間だった。世界の専門家が協力しついに信号は映像化されたが、スクリーンに現われたのは、あまりにも意外な…。著名な天文学者の処女小説。

(「BOOK」データベースより)

1985年

荒れた岸辺
The Wild Shore

キム・スタンリー・ロビンスン
Kim Stanley Robinson

20世紀末、時ならぬ大災厄がアメリカを襲った。国内にひそかに持ちこまれた数千発の中性子爆弾がいっせいに炸裂し、合衆国は崩壊、世界の文明地図から末梢されてしまったのだ! それから数十年の歳月が流れた。国境や海岸線を厳重に封鎖され、上空からスパイ衛星で監視されながらも、北米大陸の各地には、漁業や農業をいとなむコミューンが点在していた。そのひとつオノファー村に住む少年ヘンリーは、きょうも土地の古老トムから昔話を聞いては、古き良き偉大なるアメリカに憧れをつのらせていった…80年代SFの旗手が瑞々しい筆致で描きあげ、絶賛を博した超話題作!

(「BOOK」データベースより)

1984年

黒龍とお茶を
Tea with the Black Dragon

R・A・マカヴォイ
R. A. MacAvoy

娘のリズからの突然の電話。どうやら何かやっかい事に巻き込まれたらしい。母親のマーサは娘の窮状を救うため、はるばるニューヨークからサン・フランシスコへとやって来た。だが、リズの姿はどこにも見あたらない。娘の身にいったい何が起きたのか。不安を胸に娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。名をロングというこの初老の男、実は自分は太古の龍の化身だと言うのだが…。〈魔法の歌〉三部作で知られるマカヴォイが、奇妙な初老のカップルをシャレた会話とユーモアあふれる筆致でほのぼのと描いたモダン・ファンタジイの秀作。J・キャンベル新人賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1983年


Courtship Rite

ドナルド・キングスバリー
Donald Kingsbury

1982年

スターシップと俳句
Starship & HAIKU

ソムトウ・スチャリトクル
Somtow Sucharitkul

1981年

竜の卵
Dragon's Egg

ロバート・L・フォワード
Robert Lull Forward

紀元前五十万年に誕生した中性子星は、いま刻々と太陽系に近づきつつあった。そして二〇四九年、探査宇宙船セント・ジョージ号は、<竜の卵>と名づけられたこの中性子星の軌道に乗り、観察を開始したが・・・最新の科学理論を駆使して人類と中性子星人とのファースト・コンタクトを描くハードSFファン待望の書

(「ハヤカワ文庫解説目録」より)


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